成功するオフショア開発とは?
- 保科一男
- 5月26日
- 読了時間: 3分
更新日:5月27日
プエンテ副社長 レバン・ホセ氏インタビュー:ボリビアオフショアが30本以上のプロジェクトを成功させた理由

【はじめに】
オフショア開発は、コスト削減や開発リソースの拡充手段として注目を集めていますが、プロジェクトの失敗も多い分野です。そのなかで、南米・ボリビアという新たな開発拠点を舞台に、6年間で30本以上のプロジェクトを成功させてきたのが、株式会社プエンテ副社長のレバン・ホセ氏です。本記事では、オフショア開発の失敗要因と成功法則を紐解きながら、レバン氏の言葉を通じて、成功するオフショア開発の姿を探ります。
【失敗するオフショア開発の典型例】
不完全な要件定義でリワークが発生
ブリッジSEの不在による意思疎通ミス
文化の違いによるデザイン解釈のずれ
報告文化の違いによる互いの不信
開発コードの品質不備、テスト不足
【成功するオフショア開発の法則】
ブリッジSEの理解能力:日本語での話し手は、単なる通訳者ではなくプロジェクトオーナーであるべき
商習慣の違いを理解して互いに準備:報告文化、社内レビュー習慣、期限意識など
文化的背景に基づくユーザー理解:UI/UX、デザイン思考、要素の体系
現地教育機関との接続:ボリビアの国立大学との連携
人格重視の採用:技術は学べる「一緒に仕事をしたくなる人」を選ぶ
【インタビュー】

「我々は卒業したての新人を教育するのではなく、採用前から一緒に開発しながら人格を見ています。文化や言語の違いはありますが、大事なのは『一緒にプロジェクトを成功させよう』と思っていること。その気持ちを持った人材が成功の根底です。」
「ボリビアの国立大学との提携により、毎年優秀な学生と接点を持ち、長期インターンの形でプロジェクトに参加してもらっています。その中から人柄・責任感・問題解決力を備えた人材を採用しています。単なるリソース確保ではなく、未来のチームメイトを探している感覚です。」
「私自身も長年日本に暮らし、言語以上に“文化”や“気配り”を肌で理解してきました。その橋渡し役として、日本とボリビアの双方に貢献していきたいと思っています。」
【今後の展望】
プエンテでは、単なる開発受託にとどまらず、AI・クラウド・SaaSの分野でも日本企業とボリビアエンジニアをつなぐサービスを展開しています。レバン氏を中心としたチームは、日本時間の夜間にも稼働し、日本側のリードタイムを飛躍的に短縮する「夜間オフショア開発体制」の構築にも取り組んでいます。
【まとめ】
オフショア開発の成功には「技術力」だけでなく、「人と人の信頼」が欠かせません。レバン・ホセ氏の言葉から伝わってくるのは、国を越えても変わらない“人間関係の本質”です。ボリビアオフショアは、単なるコストダウンではなく、「ともに成長できるパートナー」としての未来を切り開いています。
お問い合わせ: 株式会社プエンテ | https://www.puentework.com |
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